人は誰でも祝福された人生を求めています。しかし、祝福は天から突然落ちて来たり、土の中から湧いて来る物で無く、いつでも環境を通して訪れて来ます。ですから、環境が祝福の環境に変わらない限り、祝福を期待できません。環境が自分に助けを与えない時、人は、｢私には運が無い｣とあきらめ運命に屈服してしまいます。
しかし、環境を変化させるすばらしい秘訣があるのです。この秘訣を知って実践しさえすれば、呪いの環境を祝福の環境へと容易に変える事が出来るのです。その秘訣とは、他の人、周りの人を祝福する事です。
私たちが祈りの心で真心から祝福すると、それは祝福した人に戻ってくるのです。私たちの口から出てくる祝福の言葉が、私たちの個人や家庭の生活環境に、驚くべき影響力を発揮するのです。
或る姉妹さんの話ですが、彼女の夫は鉱山の働きに心を奪われ、春から秋までは山で暮らし、冬にほんの短い間だけ家に帰って来るのでした。留守の間は、子供たちの教育費や生活費はもちろん、手紙一本も送って来ませんでした。女手ひとりで子供を育て家庭を守って行くのですから大変な苦労でした。それで、会う人毎に、夫の欠点をあげては、悪口を言っていました。
しかし、この姉妹がイエスを信じるようになりました。そして聖書を読んでいると、｢もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積む事になるのです。｣（ロ－マ12：20）と言う御言葉に出会いました。この言葉が彼女の胸に強く響きました。姉妹は神の前で悔い改め、それからは、誰に会っても夫の自慢をしたり、誉めたりするようになりました。また、夫の為に祝福の祈りをしました。それからまもなく、夫から温かい手紙が届きました。姉妹は嬉しくなって更に夫を祝福しました。今度は生活費が送られてきました。その後しばらくして夫は放縦な生活を止め、完全に家庭に戻ってきたのです。
神の約束の御言葉は、今もそれを実践する人に効果を発揮します。神は理由なしに、｢もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。｣と言われたのではありません。私たちが敵を祝福すると、敵から毒が抜け、穏やかな心になって私たちに益を与える様になるのです。全ての環境がこのように益を与えるなら、私たちが祝福されないわけはありません。
ですから、使徒パウロは次の様に言いました。｢あなたがたを迫害する者を祝福しなさい。祝福すべきであって呪ってはいけません。｣（ロ－マ人への手紙12：14）今日からは祝福する言葉を使いましょう。 祝福したくない気持ちがあったら、より一層祝福し増しよう。そうすれば、その祝福が溢れるばかりになって、あなたに戻って来るのです。
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