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力ある信仰生活の為に





■力ある信仰生活の為に
(聖書個所) 「出エジプト 12章37節〜14章31節」

「すると、みなが聖霊に満たされ…」 (使徒 2:4)




私たちが、イエスを救い主と信じ、新しく生まれるならば、聖霊が私たちの心の中におられるようになります。しかし、新しく生まれる事を体験したとしても、私たちの信仰生活が力あるものになるわけではありません。新しく生まれた人が、神の力を受けて力ある生活をする為には、聖霊に満たされなくてはなりません。これが即ち聖霊のバプテスです。

弟子たちは、明らかにイエスが十字架に釘づけられる前に救われましたし、また新しく生まれました。しかし、彼らは聖霊のバプテスマを受けていませんでした。その為に彼らには神の力がまだ与えられていず、イエスがオリ−ブ山で逮捕された時に、彼らはみな逃げ去ってしまったのです。このようにして、イエスが十字架につけられて死なれると、弟子たちは、ばらばらに別れてしまいましたが、三日目に蘇えられた主は、弟子たちに現れて次のような約束の御言葉を下さいました。「しかし、聖霊があなた方の上に臨まれる時、あなた方は力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、及び地の果てにまで、私の証人となります。」(使徒の働き1:8)ここで言う証人とは、ギリシャ語で「マルトス」と言いますが、これは「殉教者」と言う意味です。言いかえれば、聖霊が臨まれるときは、「死ななくてはならないのなら死にます」と言う覚悟を持って地の果てまで福音を宣べ伝える事が出来ると言う言葉です。

そうして、五旬節の日に、天から突然激しく強い風が吹いて来るような音が家中を満たし、炎のような分かれた舌が現れて、彼らの上に臨んだ時に、そこにいたすべての人が聖霊に満たされ、聖霊が話せる通りに異なった言葉を話し始めました。こうして、弟子たちが聖霊のバプテスマを受けると、過去の脆弱な姿は消え去って、この時から信仰の勇士たちに変貌しました。隠れていたペテロは大胆にドアの外へ飛び出して福音を叫び、その日に悔い改めた人は三千人にもなり、それから三百年以内に全ヨ−ロッパがキリスト教の国家に変わってしまいました。

私たちが新しく生まれると、私たちは神の子どもになり、いのちの書に名前が記録されますが、それだけではイエスの為に命を懸けて働く力は湧いてきません。しかし、聖霊に満たされると超人的な神の力が臨んで、大胆さが生じ、知恵が与えられ、力が与えられ、慰めが与えられ、悪魔と戦って私だけではなく、周囲の兄弟たちをも勝たせる力を受ける様になります。

力ある信仰生活と聖霊のバプテスマ、これは信仰生活において、切り離す事のできない関係を持っているのです。
















マザーテレサ 愛のことば

 
NO.04022