私たちが人生において真の幸福を得る為には、人との出会いの中に、何よりも調和や睦まじさが無くてはなりません。
人間は、いくら一人で暮そうとしても一人では生きる事の出来ない社会的な動物です。それゆえ、生まれるとすぐに親に出会い、それによって人格が形成され、学校では先生を通して人格が開発され成長し、結婚し夫婦を通して家庭を築き、また家庭を単位として社会と出会い、社会生活を営むのです。ですから、人間は、好むと好まざるとに拘わらず、両親との調和、夫婦の調和、社会での人間関係の調和なくしては、成功的な生活をすることは出来ません。
このような調和や平和は、イエス・キリストの愛の中にのみあります。今日、私たちは、都市化、産業化した社会で暮しています。昔の農耕時代では近所とも親密でしたが、今日のような社会では親戚の間も疎遠になり、上下階層、そして男女老幼の繋がりもなくなり、人情は乾ききっています。その結果、人々は、人間を人格としてよりも、生産道具と考えがちです。
砂漠のように索漠としたこの社会を、どのようにしたら喜びや愛に溢れものと変える事ができるのでしょうか？ イエスはこのように言っておられます。｢すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、私の所に来なさい。私があなた方を休ませて上げます。｣（マタイ11：28）私たちが、主の声に耳を傾け、イエス・キリストの前に出て、愛と憐れみに満ちたキリストの懐に抱かれ、主の愛にとらえられ占領されるなら、ここにある通りの事が実現するのです。その時に私が、神に愛されている事を知り、私たちも神を愛する様になるなら、その愛の中で私たちの人格が変えられ、人生に価値と意味を見出し、喜びに溢れるようになるのです。
このようにキリストの愛の中で人格が変えられた人は、キリストの愛を他の人に分け与え、愛の中で互いの出会いを持つ事が出来ます。この出会いから人と人の関係に調和が生まれ、幸福が芽生え始めるのです。
もう一度強くお勧めします。幸福な人生を生きる事を願うなら、人と人との間の調和を取り戻す願いを持って下さい。調和ある人間関係を持ちたいと願うなら、イエス・キリストの愛の中で、皆さん自身が先に人格的に変えられなさい。そのような人格を持って、キリストの愛で他の人を愛するのです。
|
