聖くされた民には天の御国の相続が約束されています。この相続とは財産の相続です。今日、この世でも、両親に財産が多くあれば、その子どもたちがその財産を相続します。
これと同じように、私たちイエスを信じる者には、天の御国の相続権があり、相続できるのです。これは、イエス・キリストが私たちの為に死なれ、死人の中から蘇えられた事によって私たちに与えられる、腐る事なく、汚れる事なく、衰える事のない天国の相続なのです。
ところが、天国の相続には、存在的相続と環境的相続があります。存在的相続とは、永遠の命です。人間は、イエスを信じる前は単純に死ぬべきいのちを持つに過ぎませんが、イエスを信じた後には、神と同じいのちを持つ人になるのです。
存在的相続には、また、復活も含まれています。主が号令と天使長の叫びと神のラッパの音と共に天から降臨される時、キリストの中でまず死んだ者たちが復活し、生き残った者たちも変えられてキリストと共に永遠に生きる事になるのです。
イエスを信じる者は、環境的相続も受けます。環境的相続とは、新しい天と新しい地が造られ、千年王国を通して生き残った者たちが住む様になる事を指します。ここに新しいエルサレムが下ってきます。新しいエルサレムは、新しい天と新しい地の首都に当たります。ヨハネの黙示録21章1節から4節には、新しい天と新しい地と新しいエルサレムについて次の様に記されています。｢また私は、新しい天と新しい地とを見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。
私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫の為に飾られた花嫁の様に整えられて、神のみもとを出て、天から下って来るのを見た。その時私は、御座から出る大きな声がこう言うのを聞いた。『見よ。神の幕屋が人と共にある。神は彼らと共に住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らと共におられて、彼らの目の涙をすっかり拭い取って下さる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。』｣
何と素晴らしい光景ではありませんか？ですから、私たちは絶対に貧しくないのです。私たちは絶対に捨てられる事はないのです。私たちは天の御国を相続するのですからです。
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