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1月30日


■ 成熟したクリスチャン

「創世記 13章:8節〜13節」
13:8 そこで、アブラムはロトに言った。「どうか私とあなたとの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちとの間に、争いがないようにしてくれ。私たちは、親類同士なのだから。

13:9 全地はあなたの前にあるではないか。私から別れてくれないか。もしあなたが左に行けば、私は右に行こう。もしあなたが右に行けば、私は左に行こう。」

13:10 ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる以前であったので、その地はツォアルのほうに至るまで、主の園のように、またエジプトの地のように、どこもよく潤っていた。
13:11 それで、ロトはそのヨルダンの低地全体を選び取り、その後、東のほうに移動した。こうして彼らは互いに別れた。
13:12 アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住んで、ソドムの近くまで天幕を張った。
13:13 ところが、ソドムの人々はよこしまな者で、主に対しては非常な罪人であった。




食べ物がとぼしく、いつもお腹が空いていた昔の話しです。或る家のお嫁さんが‘お粥’を作りました。ところが、そのにおいがどんなに食欲をそそるのか、われ知らず舅さんの心に欲が生じました。嫁に見つからずに少し食べようとして、お嫁さんがちょっと台所を留守にした隙に、舅さんはその‘お粥’をどんぶり鉢に盛って納屋に駆け込み、熱い‘お粥’をフーフーと吹きながら匙ですくって食べ始めました。

ところが、あいにくその時、お嫁さんも家族たちに知られずに密かに食べようとして‘お粥’をどんぶり鉢に盛り、人目に隠れて納屋に忍び込みました。納屋に入って来たお嫁さんを見た舅は驚いて肝を潰してしまい、知らぬ間に‘お粥’を引っ被りました。嫁は嫁なりに恥ずかしく、慌ててしまいましたが、素早く自分が持っていた‘お粥’の丼を差し出しながら言いました。「お父(義理の父)さま、これも召し上がってください。」すると舅は「いいよ…。」と言ってから、顔を赤らめてそっぽを向いてしまいました。

欲は、不和と羞恥をもたらします。「欲がはらむと罪を生む」という御言葉(ヤコブ1:15)の通りに、欲は罪の種であり、腐敗した心の産物です。このような欲とは正反対なのが譲歩です。本文を見ますと、アブラハムは神様の主権に拠り頼むことによって世のことに欲を出さず、甥ロトに犠牲的な譲歩の美徳を見せる、成熟したクリスチャンの人格を見せてくれました。成熟したクリスチャンは相手に対して譲歩し、人に仕えるのです。




お祈り

愛であられる、我が父なる神様!神様の前に従順に聞き従う信仰を教わったアブラハムは、自分の欲を捨てて、譲歩する信仰を選びました。主よ!今日も、私たちが欲を捨てて、神様にだけ拠り頼む成熟したクリスチャンの道を歩むように、助けてください。この世の欲を捨てるようにお恵みをほどこしてくださり、神様の御国を失うことがないように、御手を伸ばして導いてください。イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!