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2月10日


■砕かれる訓練

「創世記 50章18節〜21節」
50:18 彼の兄弟たちも来て、彼の前にひれ伏して言った。「私たちはあなたの奴隷です。」
50:19 ヨセフは彼らに言った。「恐れることはありません。どうして、私が神の代わりでしょうか。
50:20 あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした。
50:21 ですから、もう恐れることはありません。私は、あなたがたや、あなたがたの子どもたちを養いましょう。」こうして彼は彼らを慰め、優しく語りかけた。




この世にある大部分のものたちは、1回、壊れ砕かれたら、それ自体の固有な特性と外形を失って、使えないものになってしまいます。しかし、人はそうではありません。かえってたくさん砕かれたら砕かれるほど、その価値が増し加えられます。自我が砕かれる訓練を通して姿勢が低くなり、謙遜になったら、信仰が益々もっと成長して、神様がご使用なさることができる器になっていくのです。今日は、この砕かれる訓練に関して勉強しようと思います。

先ず、ヨセフを通して砕かれる過程を見ましょう。ヨセフは少年の時、神様から夢を通して啓示を数多くいただいた人です。特に17歳の時には、彼の一生を左右する意味深長な夢を二度にわたって見ました。その中の一つは、畑で兄弟たちの束が自分の束の回りに来ておじぎをする夢であり、ほかの一つは、太陽と月と十一の星が自分を伏し拝んでいる夢でありました。ところが、この夢の話しを聞いた兄弟たちは彼を嫉み、憎むようになりました。

ある日ヨセフが、父ヤコブの使いで羊の群れを飼っている兄さんたちのところへ行きました。その時、兄さんたちは彼を憎んでいたので、通りかかったイシュマエルの隊商にヨセフを奴隷として売り飛ばしてしまいました。

その後、エジプトの廷臣で侍従長のポティファルの家に売られていったヨセフは、ポティファルの妻から濡れ衣を着せられて監獄に閉じ込められ、そこで徹底的に砕かれて神様中心の信仰を持つようになりました。ヨセフが、徹底的に神様の御心通りに暮らそうと決断を下すや、神様は、ヨセフを監獄の囚人からエジプトの総理大臣に引き上げてくださいました。このように、自我が砕かれる訓練は、まさに神様だけを拠り頼むようにする信仰訓練なのです。

砕かれた人は、神様に対する無条件的信仰を学んだ人です。ヨセフは、13年の間凄惨な苦難に会いながら、神様の前に絶対従順する姿勢を保つようになりました。もしも、彼が砕かれずに兄さんたちを恨み、継続不平を言っていたなら、彼は後日、栄光の座に上ることは出来なかったはずです。ヨセフの絶対的従順の姿勢は、1〜2日で出来上がったのではなく、長い間の砕かれる訓練を通して出来上がったものです。ですから私たちは、神様が砕かれる訓練をさせる時、絶対従順の姿勢で耐え抜かなければなりません。

ところが砕かれる訓練には、赦しと愛の過程が必ず必要です。ヨセフは赦しの人でありました。彼は奴隷として売り飛ばされてから13年の間を、恨みと憤懣やるかたなき心情で暮らしたはずですが、兄さんたちを仇敵とみなし、呪うどころか、「もう恐れることはありません。私は、あなたがたや、あなたがたの子どもを養いましょう。」と慰め、すべてを赦し、愛をほどこしました。

神様がご使用なさる人は、このように砕かれる訓練を徹底的に受けて、神様中心に立ち、赦しと愛を実践する人です。ですから私たちもみな、砕かれる訓練を立派に通過して、主から使っていただく器とならなければなりません。




お祈り

全知全能で、愛であられる、我が父なる神様!私たち家族一同が、もっと低くなり、もっと謙遜になって、神様中心の信仰の人となるように助けてください。今日も、私たち家族全員が、主がご使用してくださる人たちとしてふさわしいかどうか、省察し、自分は死なせて神様にだけ拠り頼む、無条件的な信仰の人たちとなり、主からご使用していただく器となるように導いてください。 イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!