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4月24日


■迫害に勝つようになさる神様

「テサロニケ人への手紙 第二 1章 3節〜5節」

1: 3 兄弟たち。あなたがたのことについて、私たちはいつも神に感謝しなければなりません。そうするのが当然なのです。なぜならあなたがたの信仰が目に見えて成長し、あなたがたすべての間で、ひとりひとりに相互の愛が増し加わっているからです。
1: 4 それゆえ私たちは、神の諸教会の間で、あなたがたがすべての迫害と患難とに耐えながらその従順と信仰とを保っていることを、誇りとしています。
1: 5 このことは、あなたがたを神の国にふさわしい者とするため、神の正しいさばきを示すしるしであって、あなたがたが苦しみを受けているのは、この神の国のためです。




今日の本文(奉読箇所)は、人間の行為に従って審かれる神様の公義に関して強調しています。特にパウロ使徒は、本文を通して患難と迫害の中でも忍耐する信仰を見せてくれたテサロニケ教会の聖徒たちに対して、賞賛と激励をすると同時に、敵対する者たちには神様の審きがあることを言っています。


初代教会当時、有名な指導者の一人にポリューカルポスという方がいました。彼は非常な老年なのにローマ軍人たちに逮捕されて、円形競技場に引っ張られて行きました。その競技場には数多いローマ人たちが処刑されるポリューカルポスを見ようとして雲のように集まっていました。


死刑執行人は、ポリューカルポスを火刑に処するために大きなたきぎの山を積み重ねて置きました。ところが、火刑を執行するためにローマ軍人たちがポリューカルポスの全身を捕縄で縛ろうとした時、ポリューカルポスは次のように言いました。「耐えられるから、縛らないでくれ。」


それで、ローマ軍人たちはポリューカルポスの手だけを縛り、彼をたきぎの山の上に座らせました。そしてたきぎに火を付けました。たきぎの山が炎々と燃え上がりました。ところがその時、驚くべきことが起こりました。ポリューカルポスの周囲に円形の膜ができて、火が彼の体を焼くことができなかったのです。あまりにも驚いたローマ軍人たちは、彼を刀で刺しました。すると、彼の体から血が噴水のように噴き出して、彼の周りで燃え上がる火を全部消してしまいました。


この時、ポリューカルポスの荘厳な殉教を目撃した数多くのローマ人たちが悔い改め、イエス・キリストを救い主として受け入れる奇跡が起こりました。イエス様は、『あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。』(ヨハネの福音書16:33)と言われました。


また、聖書は、『あなたがたが苦しみを受けているのは、この神の国のためです。 つまり、あなたがたを苦しめる者には、報いとして苦しみを与え、苦しめられているあなたがたには、私たちとともに、報いとして安息を与えてくださることは、神にとって正しいことなのです。』(テサロニケ人への手紙第二1:5〜7参照)と記録しています。


ですから、私たちが主のために迫害と患難を受けたら、神様は将来私たちに永遠なる安息で報いてくださり、私たちを苦しめる者たちには永遠なる刑罰で報いてくださるのです。




お祈り

全知全能で、愛であられる、わが父なる神様! 私たちが患難と迫害を受ける時にも、大胆であることができるのは、イエス様が既に世に勝たれたからです。義のために迫害を受ける者には天国を与えてくださると約束してくださった主に感謝を捧げます。これから近づいて来る私たちのとこしえの天の御国を期待しながら、ますます熱心に主の福音を伝えることができるように助けてください。 イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!