■あなたに何を与えようか、願え。
「 列王記 第一 3章:4節〜9節 」 3:4
王はいけにえをささげるためにギブオンへ行った。そこは最も重要な高き所であったからである。ソロモンはそこの祭壇の上に一千頭の全焼のいけにえをささげた。
3:5
その夜、ギブオンで主は夢のうちにソロモンに現われた。神は仰せられた。「あなたに何を与えようか。願え。」
3:6
ソロモンは言った。「あなたは、あなたのしもべ、私の父ダビデに大いなる恵みを施されました。 それは、彼が誠実と正義と真心とをもって、あなたの御前を歩んだからです。あなたは、この 大いなる恵みを彼のために取っておき、きょう、その王座に着く子を彼にお与えになりました。
3:7
わが神、主よ。今、あなたは私の父ダビデに代わって、このしもべを王とされました。しかし、私は小さい子どもで、出入りするすべを知りません。
3:8
そのうえ、しもべは、あなたの選んだあなたの民の中におります。しかも、彼らはあまりにも多くて、数えることも調べることもできないほど、おびただしい民です。
3:9
善悪を判断してあなたの民をさばくために聞き分ける心をしもべに与えてください。さもなければ、だれに、このおびただしいあなたの民をさばくことができるでしょうか。」
今日の本文(奉読箇所)を見ますと、ソロモンが王になった後、ギブオンの祭壇で、神様に一千頭の全焼の生け贄を捧げる場面が出ます。その夜、神様がソロモンの夢に現れられて、「あなたに何を与えようか。願え。」(5節)と仰せられました。その時、ソロモンは、「主の民を審くために善悪を判断し、聞き分けることのできる知恵ある心を与えてください。」(9節)と願いました。
神様は、ソロモンの願いを「良し!」とされて、彼に人類歴史上、前にもなく後にもなかった素晴らしい知恵と聡明を与えて下さったばかりでなく、彼が求めることもしなかった富と栄光も共に与えてくださいました(列王記第一3:10〜13参照)。
ここで私たちは、重要な教訓を教わることができます。私たちが神様に祈り求める数多い願いの中には、神様の御心に適う願いと、そうでない願いとがあると言う事実です。また、私たちには先に求めるべき事柄と後に求めるべき事柄とがある、と言うことも知らなければなりません。そして、私たちが神様の御心に適う祈りを捧げる時、神様は、私たちが求めなかったことまでも与えてくださる神様です。
「マタイの福音書6章33節」に、『だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。』と記録されています。「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。」と言うことは、言い換えれば、神様の御心に適うことを先ず第一に求めなさい、と言うことです。自分のための祈り、自分の喜びとなる祈り、自分の欲と自分の欲しい物を手に入れようとする祈りより、先ず神様に喜んでいただける祈り、神様の栄光と神様の義のための祈りを先に捧げなさい、と言うことです。
そうする時、神様は、私たちが祈り求めたことだけでなく、求めなかった事までも与えてくださるのです。
お祈り
私たちの主であられる、父なる神様!
私たち家族たちも皆、ソロモンのように、先に祈り求めることと、後で祈り求めることを、聖霊さまのお導きによって知るようにしてくださり、いつも神様の御心に適うお祈りを捧げることが出来るように助けてください。
イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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