■神殿の礎になるためには
「列王記 第一 5章:13節〜18節」 5:13
ソロモン王は全イスラエルから役務者を徴用した。役務者は三万人であった。 5:14
ソロモンは彼らを一か月交替で、一万人ずつレバノンに送った。すなわち、一か月はレバノンに、二か月は家にいるようにした。役務長官はアドニラムであった。
5:15
ソロモンには荷役人夫が七万人、山で石を切り出す者が八万人あった。 5:16
そのほか、ソロモンには工事の監督をする者の長が三千三百人あって、工事に携わる者を指揮していた。
5:17
王は、切り石を神殿の礎に据えるために、大きな石、高価な石を切り出すように命じた。 5:18
ソロモンの建築師と、ヒラムの建築師と、ゲバル人たちは石を切り、宮を建てるために木材と石材とを準備した。
ソロモン王は、即位4年目に神様の神殿を本格的に建て始めました。神殿が建てられるためには、先ず神殿の礎が据えられなければなりませんでしたので、ソロモン王は命令を下して、大きく、高価な石を切り出してそれを神殿の礎として据えるようにしました。それで、ソロモンの建築師とヒラムの建築師とゲバル人たちが石を切り、宮を建てるために木材と石材を準備しました。
私たちは皆、神様の神殿を成している石たちです。ところが、本文(奉読箇所)を見ますと、神殿の重要な部分に使用される石たちはすべてが、切られた(整えられた)石たちであることを知ることができます。「切られた(整えられた)」ということは、「信仰が成熟した」という意味です。私たちがイエス様を初めて信じる時には皆、山から掘り出されたばかりの勝手な形でぎざぎざした角だらけの粗雑な石と同じです。
しかしイエス・キリストのうちにあって色々な艱難と試練を通して鍛錬されるようになったら、私たちのぎざぎざで角だらけの荒く粗雑な部分たちが砕かれ、練られて、立派に切り整えられた、それで使い道の多い石となって、神様の神殿に用いられるようになります。特別に神殿の礎として据えられる石は、大きく、高価な石です。それだけたくさんの患難と忍耐を通して大きな信仰を持つようになった人だけが、神殿の礎の石のような人物になることができるのです。
もう一つ
、私たちがここで教わらなければならないことは、神様が私たちの信仰を切り整えるために、役務者たちと建築師たちをご使用なさる、ということです。私たちの信仰は、私たちが自ら切り整えるのではありません。神様が私たちの信仰を練られ、訓練させられるのです。神様は私たちの信仰を練られ、訓練させられるために、ご自分が選ばれた多様な部類の人たちをご使用なさいます。
ですから、私たち周囲の人間関係からとか、環境問題などで練られる時には、神様が私たちを鍛錬させられるために人たちや環境を道具としてご使用しておられることを悟って、神様に感謝しなければなりません。
私たちは神様の神殿を成している緊要な石たちです。従って私たちは、ますます鍛錬され、切り整えられて、もっと貴重に、もっと立派に用いられる神殿の石とならなければならないのです。
お祈り
私たちの創造主であられる、父なる神様!
隣人や環境を通して苦しみ、悩ましい時、それによって落胆することがないように助けてください。主の御前でもっと鍛錬され、もっと切り整えられて、立派に、美しく主に用いられる主のしもべとなるように導いてください。
イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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