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6月27日


■勝利の機会を逃したヨアシュ

「列王記 第二 13章:14節〜17節」
13:14 エリシャが死の病をわずらっていたときのことである。イスラエルの王ヨアシュは、彼のところに下って行き、彼の上に泣き伏して、「わが父。わが父。イスラエルの戦車と騎兵たち。」と叫んだ。
13:15 エリシャが王に、「弓と矢を取りなさい。」と言ったので、彼は弓と矢をエリシャのところに持って行った。
13:16 彼はイスラエルの王に、「弓に手をかけなさい。」と言ったので、彼は手をかけた。すると、エリシャは自分の手を王の手の上にのせて、
13:17 「東側の窓をあけなさい。」と言ったので、彼がそれをあけると、エリシャはさらに言った。「矢を    射なさい。」彼が矢を射ると、エリシャは言った。「主の勝利の矢。アラムに対する勝利の矢。あなたはアフェクでアラムを打ち、これを絶ち滅ぼす。」




私たちは人生を生きていく中で、大きな危機に出会うときがあります。そうした度毎に私たちは、今まで私たちを守ってくださり、導いてくださった神様の御前に出て行って、私たちを救ってください、と大きく泣きながら呼ばわり、祈り求めます。

本文(奉読箇所)を見ると、イスラエルの王ヨアシュの時代にエリシャが死の病をわずらっていました。エリシャは、イスラエルが異邦人、特にアラム氏族の侵入ががあるたびごとに、イスラエルの盾の役割をして来ました。従って、エリシャの死はヨアシュ王に極度の絶望と危機感をもたらすものでありました。それでヨアシュ王は、エリシャのところに行って、「わが父。わが父。イスラエルの戦車と騎兵たち...。」(13:14)と、声を出して泣き叫びました。

この時、エリシャは聖霊に満たされて、ヨアシュ王がアラム族を滅ぼして、またと再び脅威を受けることがないように機会を与えました。エリシャは、アラム族がいる東側の窓をあけて矢を射なさいと言った後、再び弓と矢を取って地を打ちなさいと指示しました。そして、「この矢は主の勝利の矢。アラムに対する勝利の矢...。」であると言いました。(13:17)。これがまさに、神様が私たちに与えてくださる勝利の機会です。

こんにちも、私たちが危機に出会い、絶望の中で神様に呼ばわり叫んだら、神様が私たちに危機を乗り越え、問題を解決することのできる機会を与えてくださいます。ところが、ほとんどの人々は目先の危機を克服したら、それで満足してしまいます。しかし神様は、私たちが神様からの機会を利用して問題を解決し、危機を乗り越えたことだけで満足せずに、さらに完全な勝利を収めることを願っておられます。

ヨアシュ王は、神様が与えてくださった機会をおろそかにして、その場の危機を克服する程度にしか用いることができませんでした。もしも、彼が矢を取って、地を3回打つことで止めず、5回も10回も打ったなら、アラム族がまたとイスラエルを苦しめることがないように完全に絶ち滅ぼすことができた筈です。

私たちは、神様が与えて下さる機会に会う時、ただ単にその目先の危機だけを乗り越えるだけで満足せず、その危機を、災い転じて祝福となる機会とし、神様が与えて下さった機会を最大限に使用するようにしなければならないのです。




お祈り

お恵み深い、我らの父なる神様!

私たちが人生を生きていきながら、多くの危機に出会うとき、絶望したり挫折したりしないように助けてください。かえってその危機を、神様が与えて下さって機会と信じて、その危機を通してもっと神様の側近くに進んで行けますように助けてください。

 イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!