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7月4日


■ダビデの継承者

「歴代誌 第一 3章 1節〜5節」
3: 1 ヘブロンで生まれたダビデの子は次のとおりである。長子はイズレエル人アヒノアムによるアムノン。次男はカルメル人アビガイルによるダニエル。
3: 2 三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブシャロム。四男はハギテの子アドニヤ。
3: 3 五男はアビタルによるシェファテヤ。六男は彼の妻エグラによるイテレアム。
3: 4 六人の子がヘブロンで彼に生まれた。ダビデはそこで七年六か月治め、エルサレムで三十三年治めた。
3: 5 エルサレムで彼に生まれた者は次のとおりである。シムア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人はアミエルの娘バテ・シュアによる子である。




「歴代誌第一3章」には、ダビデの家門の族譜が記録されています。ダビデは、多くの妻と妾から19名の息子と1人の娘を生みました。ところが、この多くの息子たちの中から聖書で数多く言い及ぼされた息子は、長男アムノンと3番目のアブシャロム、4番目のアドニヤ、そしてバテ・シュアから生まれたソロモンです。

アムノンは、アブシャロムの妹タマルを強姦したのでアブシャロムの手によって死に、アブシャロムはダビデ王に対して反逆を起こしてから戦争中に殺害されました。そして、アドニヤは自ら王になろうと企てましたが失敗し、結局、王位はバテ・シュアの息子であるソロモンに継承されました。

皆さん、ダビデの息子たちがこのように刃傷沙汰と反逆の主人公となった理由はどこにあるのでしょうか?その理由が「サムエル記第二12章10節〜11節」に、次のように記録されています。『今や剣は、いつまでもあなたの家から離れない。あなたがわたしをさげすみ、ヘテ人ウリヤの妻を取り、自分の妻にしたからである。主はこう仰せられる。「聞け。わたしはあなたの家の中から、あなたの上にわざわいを引き起こす。あなたの妻たちをあなたの目の前で取り上げ、あなたの友に与えよう。その人は、白昼公然と、あなたの妻たちと寝るようになる。」』

すなわち、ダビデが、ウリヤを戦場で死ぬようにし、彼の妻バテ・シュアを奪ったので、ダビデの家門にこのような災禍があるようになったのです。

ところが、このようにダビデの家門に災禍の火種の役割をしたバテ・シュアが生んだソロモンが、ダビデの王位を継承したという事実は、すこぶる興味を引きます。バテ・シュアは夫がある身であったので、ダビデが彼女と姦淫したことは大きな犯罪行為でありました。その上に、このことに因ってバテ・シュアが身ごもるようになるや、ダビデは彼女の夫を死ぬようにすることにより、殺人罪まで犯しました。

ウリヤが死んだ後、ダビデが彼女を妻として引き取りはしましたが、ダビデとバテ・シュアとの関係の始まりは、罪と関連されている事を否認することはできません。それにも拘わらず、神様が、ダビデに多くの妻から得た息子たちを取り除いて、バテ・シュアが生んだソロモンに王位を継承させられたということは、常識的に納得しがたいことです。

それでは、これは何を意味するのでしょうか?これは、神様の愛を受ける資格がない罪人である私たちを択ばれて、赦してくださり、救ってくださった神様の無条件的なる愛を意味するものです。また、神様のお考えと人間の考えは違うので、神様が人間の考えを飛び越え、主権的にみわざを働かせるお方であることを見せているのです。





お祈り

愛であられる、わが父なる神様!

不義を犯し、醜悪で、見捨てられて然るべき私たちを愛してくださり、救ってくださり、神様の子としてくださったお恵みに感謝します。私たちが主の御心にかなう道に歩むように助けてください。

イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!