■王の祝宴に参加する民の喜び
「歴代誌 第一 12章38節〜40節」 12:38
誠実な心で、並び集まったこれらの戦士たちは、ヘブロンに来て、ダビデを全イスラエルの王にした。イスラエルの残りの者たちもまた、心を一つにしてダビデを王にした。
12:39 彼らはそこに、ダビデとともに三日間とどまり、飲み食いした。彼らの兄弟たちが彼らのために用意したからである。 12:40
彼らに近い者たちも、イッサカル、ゼブルン、ナフタリに至るまで、ろば、らくだ、騾馬、牛に載せて食べ物を運んで来た。小麦粉の菓子、干しいちじく、干しぶどう、ぶどう酒、油、牛、羊などがたくさん運ばれた。イスラエルに喜びがあったからである。
ダビデがイスラエルの王になって、ヘブロンで戴冠式を行うことになりました。イスラエルのすべての部族はそれぞれ食べ物を持って、ダビデ王の即位をのお祝いするためにヘブロンにやって来ました。それで3日間、ダビデとともに飲み食いしながら、久しぶりに各部族の者たち同士が親睦の時間を持つことができました。私たちは、今日の本分(奉読箇所)を通して、二つの事実に注目しなければなりません。。
第1番目は、ダビデがすべてのイスラエルの民たちから支持を受けた、と言うことです。これは、ダビデが神様の建てられた神政王国の理想的な王であったという証拠になります。
このように、将来、我が主イエス・キリストが降臨なさる日に、信じる者、信じない者を問わずに、世のすべての民たちがキリストを王として宣布するようになるのです。
第2番目には、イスラエル民たちがお互いに仕え合っている、と言うことです。本文に、『彼らの兄弟たちが彼らのために用意したからである。』(12:39)と記録されています。ここで「兄弟」と言うのは、ヘブロンの近くに相続地をいただいた部族、すなわちユダ部族とシメオン部族を指します。彼らはダビデ王の即位式に使用する物資と食べ物を用意することによって、戴冠式に参加するために遠いところから集まって来た兄弟部族たちに、不便がないようにしたのであります。
また、本文「12章40節」の御言葉を見ますと、近くにある部族から、遠いところから来る部族に至るまで、王の即位式に使用するために食べ物をろば、らくだ、牛に載せて運んで来た、と記録しています。これはもちろん、王に捧げるために持って来たものですが、ヘブロンの近くにあるユダ部族とシメオン部族の負担を軽くしてあげるために持って来たのでありました。こにようにしてイスラエルの民たちは、互いに仕え合いながら、久しぶりに親和を固め、喜んだのです。
こんにち、私たちも、イエス様が私たちの王となられたことに因って喜ばなければなりません。また、兄弟相互の間で互いに仕え合い、立ててあげる親しい交わりを通して、喜びを分かち合わなければなりません。これこそ、キリスト共同体のしるしである、と言うことができるのです。
お祈り
私たちの王となられた、主イエス様!
イエス・キリストの中で、互いに兄弟姉妹となり、互いに仕え合いながら愛し合うことができるようにしてくださり、喜び合うようにしてくださって有り難うございます。私たちの家庭にも、天国の祝宴が毎日開催され、天の喜びが満ち溢れますように助けてください。
イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!
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