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7月10日


■愚かな蛙

「歴代誌 第一 22章 6節〜10節」
22: 6 彼はその子ソロモンを呼び、イスラエルの神、主のために宮を建てるように彼に命じた。
22: 7 ダビデはソロモンに言った。「わが子よ。私は、わが神、主の御名のために宮を建てようとする志を持ち続けてきた。
22: 8 ある時、私に次のような主のことばがあった。『あなたは多くの血を流し、大きな戦いをしてきた。あなたはわたしの名のために家を建ててはならない。あなたは、わたしの前に多くの血を地に流してきたからである。
22: 9 見よ。あなたにひとりの子が生まれる。彼は穏やかな人になり、わたしは、彼に安息を与えて、回りのすべての敵に煩わされないようにする。彼の名がソロモンと呼ばれるのはそのためである。彼の世に、わたしはイスラエルに平和と平穏を与えよう。
22:10 彼がわたしの名のために家を建てる。彼はわたしにとって子となり、わたしは彼にとって父となる。わたしはイスラエルの上に彼の王座をとこしえまでも堅く立てる。』




雄牛が水溜りで水を飲んでいましたが、知らぬ間に水際で遊んでいた幼い蛙一匹を踏み殺してしまいました。いっしょに遊んでいた兄弟蛙たちは、すぐに親蛙のところにぱっぱっと跳ねて行ってこの事実を知らせました。『大きな、足が四つの巨大な獣が水溜りに来て、水を飲みましたが、いきなりかかとで末弟を踏み殺しました...。』

強がり気性の親蛙は、自分の子蛙が死んだという知らせよりも、「大きな獣」ということにもっと強い関心が傾きました。「その残忍な獣が、どれほど大きかったの?」「とても大きかったですよ。それは怪物だったんですよ。」「このくらいに大きかったの?」と言いながら、親蛙は大きく息を吸い込み、腹をふくらませて見せました。

「いやー、比べものにならないよー。ずっと大きかったんだよ。」「それじゃ、これくらい...?」親蛙は力の限りを尽くして息を吸い込みました。すると、子蛙たちは異口同音に言いました。「お母さん、どうかそのやつのように大きくなろうと努力しないでくださいよ。いくら息を吸い込んでも、その獣の足ほども大きくはなれませんよ...。」

子蛙たちは、はち切れそうに膨れ上がった母蛙の腹を見ながら、心配になって止めさせようとしました。それでも、愚かな親蛙は諦めずに、再び、大きく息を吸い込んで、腹を突き出して見せながら、「どう?このくらい...?』と言う瞬間、「パアン」と親蛙の腹が破裂してしまいました。

人間が、無限なる神様と自分を比較して見ようとすることは、まるで、この愚かな親蛙の行動のように、非常に醜いものです。ダビデは、このような愚に陥らずに、自分の位置と限界を認める知恵のある人でありました。

ダビデの使命が、戦争を通して約束の地を完全に征服することであったとすれば、ソロモンの使命は、ダビデが拡張させ、繁栄させた国を知恵深く統治して、対内外的に平安にすることでありました。

ダビデは、このような神様の御心を悟るようになるや、聖殿を建築したいとする自分の念願を諦めて、神様の御心に従順したのであります。




お祈り

宇宙に満ちておられる、父なる神様!

主は高く、深く、大きく、広い方なので、私たちの考えでは測り知ることできません。私たちが、自分の限界を悟り、へりくだって、主の偉大なる御心に従順することができますように助けてください。

イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!