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8月1日


■酒の害毒

「エステル記 1章:9節〜12節」
1:9 王妃ワシュティも、アハシュエロス王の王宮で婦人たちのために宴会を催した。

1:10 七日目に、王は酒で心が陽気になり、アハシュエロス王に仕える七人の宦官メフマン、ビゼタ、ハルボナ、ビグタ、アバグタ、ゼタル、カルカスに命じて、
1:11 王妃ワシュティに王冠をかぶらせ、彼女を王の前に連れて来るようにと言った。それは、彼女の容姿が美しかったので、その美しさを民と首長たちに見せるためであった。
1:12 しかし、王妃ワシュティが宦官から伝えられた王の命令を拒んで来ようとしなかったので、王は非常に怒り、その憤りが彼のうちで燃え立った。




今日の本文(奉読個所)は、アハシュエロス王が大宴会の最後の日に酒興にふけて、王妃ワシュティの美貌を自慢しようとして宴会場に来るように呼びましたが、拒絶されて非常に怒り、憤りが彼の中で燃え立った事件を記録しています。当時、ペルシヤでは徳のある女性は大衆の前に出ない風習がありました。ところが、アハシュエロス王は酒に酔った大衆の前に王妃を呼び出そうとする無礼を犯し、これを拒んだ王妃は、王の憤りを買って廃位されてしまいました。

アハシュエロス王が王妃を宴会の席に呼び出したことは、酒の故に正常的な考え方をしなかったからです。酒は、人間の正常的な思考活動を妨げ、自制力と分別力を失うようにし、平素には考えることもできないことを仕出かすようにします。酒は人間の思考作業をする大脳を麻痺させるのです。アルコールに中毒されたら、ただひとえに酒しか欲しがらず、自分の義務を考えなくなり、家族たちも顧みなくなります。それで数多くの家庭が破壊されているのです。

また酒は、人の品位に傷を付けます。アハシュエロス王は、酒興にふけって王妃を宴会の席に呼び出してから、拒絶されるや、王の品位に損傷を受けました。これに憤りを発した王は自制力を失ったまま、王妃の廃位を決定してしまいました。自分が王妃にした無礼は考えずに、自分の権威が失墜されたことだけを考えたのです。

酒は、人間の人格を失うようにします。酒に酔った人は、自分の位置を忘れ去って、いい加減に行動します。そして、酒から覚めたら、その時になってはじめて自分の行動を後悔します。

酒は、人間の聖なる人生を破壊し、肉体の欲求を図るようにします(ローマ人への手紙13:12〜14参照)。それで、神様の為に働く祭司たちとナジル人たちには酒を徹底的に禁じました(レビ記10:9;民数記6:2〜3参照)。「箴言」でも、私たちに酒を遠くするように警告しています(箴言23:31参照)。

ですから、敬虔で、聖く生きようとする人は、酒を遠くしなければなりません。私たちは酒に酔う代わりに、聖霊の充満に与るように努力しなければなりません(エペソ人への手紙5:18参照)。そうすることが、聖徒さんたちの当然な本分なのです。




お祈り

全知全能であられる、父なるわが神様!

「酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。」と、主が言われました。酒は、私たちが放蕩するようにし、理性を失って恥辱的な行いをするようにします。主である神様!私たち家族には、酒ではなく、いつも聖霊で充満であるように助けてください。

イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!