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8月2日


■歴史と運命を変化させた祈り

「エステル記 4章:15節〜17節」
4:15 エステルはモルデカイに返事を送って言った。

4:16 「行って、シュシャンにいるユダヤ人をみな集め、私のために断食をしてください。三日三晩、食べたり飲んだりしないように。私も、私の侍女たちも、同じように断食をしましょう。たとい法令にそむいても私は王のところへまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」
4:17 そこで、モルデカイは出て行って、エステルが彼に命じたとおりにした。




断食と祈りは、国の歴史と個人の運命を変化させる偉大な力を現します。異邦の地で絶対絶命の危機に瀕していたユダヤ人たちは、断食と祈りを通してその危機を反転させ、栄光と勝利に持っていったのです。

従兄弟の兄さんであるモルデカイから、同族が抹殺される危機に瀕したという便りを聞いた王妃エステルは、悲壮な覚悟をしました。当時、ペルシヤ諸国には、王に召されないで内庭に入り、王の面前に出て行った場合、王がその者に金の笏を差し伸ばさなかったら、王妃であっても処刑される法令がありました。しかし民族の絶対危機の前で、エステルは処刑が怖いとして黙っていることができませんでした。

エステルは信仰の人でありましたので、自分のためにすべてのユダヤ人が三日間断食しながら祈ってくれることを頼みました。エステル自身も侍女たちと一緒に、同族を救い出すがために3日間、断食祈祷に入りました。

断食祈祷を終えたエステルは、「私は、死ななければならないのですたら、死にます。」とした悲壮な覚悟で、王室の正面にある王宮の内庭に入って立ちました。王室の入り口の正面にある王宮の玉座に座っていた王は、彼女を見ました。彼女があまりにも美しく、愛しいので、王は手に持っていた金の笏をエステルに向けて差し伸ばしました。これでエステルは、先ずは死を免れることができました。

その上に王は、エステルに、「願い事があったら、言いなさい。何でもみな聞いてあげよう!」と言いました。結局、エステルは死を免れただけでなく、願いをすべて聞き叶えてもらえる、という祝福まで受けるようになりました。

このように、私たちが神様に決死的にすがりつけば、神様の助けを体験することができるのです。もしも、エステルが死が怖くて王の前に出て行くことを拒んだら、同族はみな滅亡されたでしょうし、ついにはエステル自身もユダヤ人であるという事実が明らかになって、死んだ筈です。しかし必死の覚悟で神様を信じ、祈ったので、神様の救いを得るようになったのです。このように神様は、信じて祈り求める人に、神様は問題を解決してくださり、救いを施してくださるのです。

私たちは、いくら環境が切羽詰まっており、難しくても、神様に向かって祈る限り、落胆し、失望する理由がありません。私たちが祈る時、神様はどのような極限の状況であっても、避ける道を開いてくださり、生きて行ける道を備えてくださるのです。




お祈り

いのちの主である、わが父なる神様!

王妃エステルが絶体絶命の危機の状況の中にいながらも、断食しながら神様に祈った時、神様はすべての危機の中から助け出してくださったように、私たちもこんにち、祈りながら主の前にひれ伏し拝みますので、この極限の難関から私たちを助け出してください。

イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!