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9月8日


■絶望を克服する道

「詩篇 77篇16節〜20節」
77:16 神よ。水はあなたを見たのです。水はあなたを見て、わななきました。わたつみもまた、震え上がりました。
77:17 雲は水を注ぎ出し、雷雲は雷をとどろかし、あなたの矢もまた、ひらめき飛びました。
77:18 あなたの雷の声は、いくさ車のように鳴り、いなずまは世界を照らし、地は震え、揺れ動きました。
77:19 あなたの道は海の中にあり、あなたの小道は大水の中にありました。それで、あなたの足跡を見た者はありません。
77:20 あなたは、ご自分の民を、モーセとアロンの手によって、羊の群れのように導かれました。




人生を生きて行く人の中で、苦難の道を歩んでみたことのない人はほとんどいません。信仰によって生きる人々も、だれもが一度くらいは絶望の壁にぶつかる体験をしたはずです。しかし、このような苦難は、神様が私たちの信仰を成熟させてくださるために与えられたものです。私たちは、このような過程を通して自我中心、人間中心から、神様中心に立つようになります。ですから私たちは、「苦難が私に有益である!」という確信を持って、苦しい苦難の瞬間瞬間を、次のように知恵深く、克服して行かなければなりません。

第一番目に、苦難が迫った時、私たちは神様が過ぎた日に自分に行われたことを記憶しなければなりません。詩篇の記者は、自分が絶望の時間を通る時、『そのとき私は言った。「私の弱いのはいと高き方の右の手が変わったことによる。」私は、主のみわざを思い起こそう。まことに、昔からのあなたの奇しいわざを思い起こそう。』(詩篇77:10〜11)と告白しました。

絶望の瞬間を通る時、詩篇の記者は、過去に神様が自分をどのように導いてくださったかを思い起こして、それを書き述べたのです。このように、私たちも苦難の日には、過去の主のお恵みを思い起こして、神様に感謝をささげなければなりません。

第二番目に、私たちは神様が奇跡を施してくださることを期待しなければなりません。詩篇の記者は、神様が過去に施された数々のお恵みを覚えて、『神よ。あなたの道は聖です。神のように大いなる神が、ほかにありましょうか。あなたは奇しいわざを行われる神、国々の民の中に御力を現される方です。』(詩篇77:10〜11)と告白しています。

私たちが絶望の夜を通る時、何よりも切実に必要なのは神様の奇跡です。神様は昨日も今日も永遠に同じ方ですので、こんにちも、相変わらず奇跡を行っておられます。神様を信じ、拠り頼んだら、それを通して絶望の環境に打ち勝って立ち上がる奇跡を体験するようになるのです。

第三番目に、絶望に打ち勝つことのできる道は、神様の摂理を信じて、感謝と賛美をささげることです。真っ暗闇の絶望の時に、賛美を歌うということは決して容易なことではありません。それにもかかわらず、クリスチャンたちは絶望の時であるほど、さらなる感謝と賛美をささなければなりません。神様は、私たちに『すべての事について、感謝しなさい。』(テサロニケ人への手紙第一5:18)と命じられました。感謝をささげる人には神様の救いのみわざが臨むのです。




お祈り

主である、われ等の父なる神様!

すべての人々は、絶望の夜を通るようになります。絶望の壁にぶつかった時、施してくださったお恵みを思い起こさせてください。そして、苦難は終局的に私たちに有益となることを悟って、感謝しながら生きて行くように、私たちを助けてください。

イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!