前へ    次へ

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月


2006年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
             


9月9日


■主の御顔を照り輝かせてください

「詩篇 80篇17節〜19節」
80:17 あなたの右の手の人の上に、御手が、ご自分のため強くされた人の子の上に、御手がありますように。
80:18 そうすれば、私たちはあなたを裏切りません。私たちを生かしてください。私たちは御名を呼び求めます。
80:19 万軍の神、主よ。私たちをもとに返し、御顔を照り輝かせてください。そうすれば、私たちは救われます。




アメリカの有名な伝道者であった‘ムーディ’牧師先生の逸話の中の一つです。ある日の夜、‘ムーディ’牧師先生は、シカゴの街を歩いていましたが、牧師先生は機会があるたびごとに伝道することを鉄則としておられ、その日も伝道の対象を探していました。

ちょうどその時、一人の男性が目につきました。彼は、暗い夜なのに独りで街路灯にもたれて立っていました。牧師先生は、その男性に近づいて行き、彼の肩に手を置いて声をかけました。

「あなたは、クリスチャンですか?」この突然の質問にびっくりした男は、こぶしを握って殴りかからんばかりの気勢で、先生をにらみ付けました。

「ああ、これは、本当に失礼しました。」牧師先生は丁寧に謝りました。するとその男性は、「余計なお節介はやめて、自分の行きたいところに行ってくれ!」と、荒荒しく答えました。

それでムーディ牧師先生は、「実は、お節介が私の仕事ですので...。』と、笑いながら返事をしました。そうしてから、もっと自信感がこもった口調で、彼に向かって「クリスチャンになりなさい!」と勧めました。

それから約3ヶ月ほどが過ぎた、ある寒い冬の夜明けごろでありました。誰かがムーディ牧師先生の家の玄関のドアを継続して叩いておりました。その音に目を覚ました牧師先生は、すぐに玄関に近づいて行きました。「だれですか?」

「お願いがありまして…、実は私は、クリスチャンになりたいのですが…。』これを聞いた牧師先生は、喜びながらドアを開けました。ところが驚くことには、いくらか前に、先生に向かって荒荒しく「余計なお節介はやめて、自分の行きたいところに行ってくれ!」と言った、その男性でありました。

「あっ!あなたですよね。さあ、早く入ってください!」家の中に入って来た男性は、牧師先生の家まで訪ねて来るようになった一部始終を打ちあけ始めました。

「この前は、本当に済みませんでした。その時から私は、どうしたらいいか、全く分からない気持ちで過ごして来ました。毎晩、ひと眠りもすることができませんでした。先生の言われた言葉が、胸の奥深くに染み込んでいたからです...。」

こうして、その男性はついに救いを得るようになりました。その後、その男性は、南北戦争が勃発する時まで、‘ムーディ’牧師先生に協力し、教会学校の教師として多くの人たちをキリストに導く働きをしました。

このように、私たちが、時が良くても悪くても、聞こうが聞くまいが、主の福音を力を尽くしてしっかりと宣べ伝えるなら、神様が選ばれた人たちに主の御顔を照り輝かせられ、救いを受けるようにみわざを働かしてくださるのです。




お祈り

愛であられる、父なる神様!

私たちを憐れんでくださり、主の御顔を照り輝かしてくださり、救いを得るように愛をほどこしてくださって、本当に有り難うございます。すべての人が救われることが神様の御心ですから、時が良くても悪くても、主の福音を宣べ伝える私たちとなりますように、助けてください。

イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!