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9月19日



■情け深く、人には貸す人

「詩篇 112篇 5節~10節」
112: 5 しあわせなことよ。情け深く、人には貸し、自分のことを公正に取り行なう人は。
112: 6 彼は決してゆるがされない。正しい者はとこしえに覚えられる。
112: 7 その人は悪い知らせを恐れず、主に信頼して、その心はゆるがない。
112: 8 その心は堅固で、恐れることなく、自分の敵をものともしないまでになる。
112: 9 彼は貧しい人々に惜しみなく分け与えた。彼の義は永遠に堅く立つ。その角は栄光のうちに高く上げられる。
112:10 悪者はそれを見ていらだち、歯ぎしりして溶け去る。悪者の願いは滅びうせる。




エルサレムで、もっともたくさんの慈善をほどこす農夫がおりました。彼は毎年、先生と呼ばれる宗教指導者たちが自分の家を訪れたら、惜しみなく慈善をほどこす裕福な農夫でありました。

ところが、何年かのあいだ凶作が続いて、多くの債務を背負うようになりました。その上に、悪性伝染病まで広がって彼が飼っていた数多くの家畜の群れが死んでしまいました。これを見た債権者たちが彼の家に駆けつけて来て、財産をすべて差押えてしまいました。それで、彼にはもう小さな土地しか残らなくなりました。しかし、その渦中にも、いつもと変わりなく宗教指導者たちが訪れて来ました。

「あなたのような金持ちが、このように没落するとは、思いも寄らなかったことです...。」と、宗教指導者たちは口に出して彼を慰めましたが、その農夫は、「いえいえ、神様が与えてくださったものを、神様が取り返しただけです。」と言いました。しかし心の中では、“先生たちを素手で帰っていただくようする訳にはいかないんだが...?”と、心配しました。

その時、その農夫の奥さんが、夫に訊きました。「私たちはいつも、指導者の先生たちに学校を建てたたり、聖殿を維持することができるように、また、貧しい人たちのために用いてくださいと献金を差し上げたのですが、これからは、どうしたら良いでしょう...?」

ついに夫婦は、最後に残っている小さい土地の半分を売って、それで指導者の先生たちに献金をする決心をするようになりました。

思いも寄らなかった献金を貰った先生たちが、翌年、再び訪ねて来ました。宗教指導者である先生たちは、その農夫が相変わらず貧しく暮らしているだろうと思って、以前の小さい土地に彼を訪ねて行きました。ところが村人たちが、言いました。「彼は、もうここには済んでおらず、むこうの大きな家に移って行きました。」と言うのでありました。それで先生たちが、彼が住んでいる家へ彼を訪ねて行きました。すると農夫は、その間に起こった出来事を説明してくれました。

「去年、先生たちがお帰りになられた後、残っていた小さな土地を耕していました。ところが或る日、突然、土地を耕していた牛が倒れて動かないのです。それで土だらけになった牛を引き起こそうとしましたが、牛が倒れた場所の地面がどうもおかしいのでした。それでそこを掘ってみました。すると、そこから数多くの宝物が出て来るじゃありませんか。私たち夫婦はそれらを売って、過去のように広い土地を所有することが出来るようになり、田畑も買い戻して、昔と同じく大農家になりましたよ...!」

「箴言11章24節~25節」を見ますと、『ばらまいても、なお富む人があり、正当な支払いを惜しんでも、かえって乏しくなる者がある。おおらかな人は肥え、人を潤す者は自分も潤される。』と記録されています。

私たちが、他人に情け深く施しをし、貸してあげる人となる時、私たちの人生はもっと潤されるようになるのです。




お祈り

愛とお恵み豊かな、我らの父なる神様!

私たちが、神様からただでいただいたのですから、私たちも隣人たちに情け深く施しをし、貸してもあげる家庭となって、ますます潤される人生を生きて行くように助けてください。

イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!