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10月9日



■愚かな者

「箴言 27章12節」
27:12 利口な者はわざわいを見て、これを避け、わきまえのない者は進んで行って、罰を受ける。




ある農夫の家に、ろばと雄鶏が一緒に住んでいました。天気が晴れたある日、ろばと雄鶏が裏庭で遊んでいましたが、野獣一匹が囲いを飛び越えて、入って来ました。それは恐ろしいライオンでありました。ライオンは、肥えているろばがいるのを見て、獲って食べようとして入って来たのです。ライオンを見るや、ろばは目の前が真っ暗くなりました。

ろばは、「もう、間違いなく死ぬんだ!」と思いました。ところが、雄鶏がライオンを見てびっくり驚いたあまり、「コケッコケッコー」と声を出して鳴くや、それを聞いたライオンが、はっと一瞬その場に止まり、身震いをするや、そのまま囲いの外に飛び出て行き、後ろも振り向かずに逃げるのでありました。森の中の王と呼ばれるライオンにも怖いものが一つありましたが、それは実に雄鶏の鳴き声であったのです。

ライオンが逃げ出すのを見るや、ろばは気を取り戻しました。ろばは、「獣の王と呼ばれるライオンも、実は大した存在ではないのだ。よーしっ、逃げる時に追いかけて行って、ひどい目にあわせてあげよう。」と、とんでもない考えを起こして、ライオンの後を追いかけ始めました。

一方、ライオンはあらん限りの力を出して逃げましたが、鶏の声が聞こえないほどの遠い所まで行ってから、立ち止まりました。ところが、近い所から獣の足音が聞こえてきました。それは、ライオンを追いかけて来るろばの足音でありました。ライオンは振り返って、後を追いかけて来るろばを見て大きな声で、「この野郎!お前が生意気に私を追いかけて来る?よし!ここでお前を獲って食べて上げよう。」と言うや、いきなり飛びかかって、ろばに噛みつきました。

今日の本文(奉読個所)を見ますと、「利口な者はわざわいを見て、これを避け、わきまえのない者は進んで行って、罰を受ける。」と記録しています。それでは、私たちがどうしたら利口な人生を生きることができるでしょうか?

「箴言9章10節」に、『主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟りである。』と記録されています。

ですから、私たちが主である神様を畏敬する人生を生きる時に知恵深い人生を生きることができ、神様を深く知れば知るほど、もっと利口な者になることができるのです。

それだけではなく、私たちが神様の御言葉で充満である時、利口な者になることができます。「詩篇19篇7節」に、『主のみおしえは完全で、たましいを生き返らせ、主のあかしは確かで、わきまえのない者を賢くする。』と記録されています。

それで、私たちが神様を畏敬し、神様をもっと知るために努力し、神様の御言葉の中で生きることによって愚かな者にならず、賢い者の人生を生きて行くようにならなければなりません。





お祈り

愛であられる、父なる神様!

愚かな人は、悪を分別するほどの知恵がないので災いに会いますが、私たちには神様を知る知恵を与えて下さって有り難うございます。私たちから全ての災いが離れ去って行き、ますます祝福を受ける人生を生きるように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!