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10月11日



■もっとも幸福な人

「伝道者の書 3章:19節~22節」
3:19 人の子の結末と獣の結末とは同じ結末だ。これも死ねば、あれも死ぬ。両方とも同じ息を持っている。人は何も獣にまさっていない。すべてはむなしいからだ。
3:20 みな同じ所に行く。すべてのものはちりから出て、すべてのものはちりに帰る。
3:21 だれが知っているだろうか。人の子らの霊は上に上り、獣の霊は地の下に降りて行くのを。
3:22 彼私は見た。人は、自分の仕事を楽しむよりほかに、何も良いことがないことを。それが人の受ける分であるからだ。だれが、これから後に起こることを人に見せてくれるだろう。




この世に、不幸に生きることを願っている人は誰もいないはずです。人々は、おのおの幸福な人生を生きるために骨を折り、努力をします。このように幸福を渇望し、幸福を探し求めることに没頭している人生たちに向って、ソロモンは本文(奉読箇所)を通して、まことの幸福な人がどう言う人なのか、よく教えてくれています。

第1番目に、神様が自分に分け与えてくださった祝福の程を知り、「分際をわきまえる人」が幸福な人です。神様は、ご自分を愛し、拠り頼む人に、備えられた祝福を与えてくださるのです。ですから、神様が自分のために備えられ、与えてくださる祝福が何であるかを悟り、感謝することによって、その祝福をいただいて享受する人こそ、もっとも幸福な人なのです。

従って、私たちが幸福な人になるためには、聖霊で充満にならなければなりません。神様が私たちのため備えられた全ての祝福は、ひとえに聖霊を通してでなければ悟ることができないからです(コリント人への手紙第一2:9~10参照)。

第2番目に、現在与えられた人生を最上のものに仕上げる人が幸福な人です。本文「22節」の後半に記録された『だれが、これから後に起こることを人に見せてくれるだろう。』という御言葉を、ドイツ語の聖書では、『その次に起こること(未来のこと)を、人がどのようにして喜ぶことができるのだろう。』と翻訳しています。

私たちがこの世の中を生きる時、信仰の中で将来に対する希望を抱いて生きることは良いことであり、当然なことです。しかし、その未来はまだ来て居らず、未来の希望が現在かなったわけでもありません。私たちは、ただ現在に生きているだけで、現在しか感じることのできない存在です。

ですから、私たちが幸福になるためには、現在私たちに与えられた人生に対して最善を尽くし、その人生が私たちに最上のものとなるように仕上げなければなりません。このように、現在において最善を尽くす人にだけ神様が与えてくださる未来があるのです。

第3番目に、自分の働きを楽しむ人が幸福な人です。イエス・キリストにあって生きて行く人は、自分が願うことをしようが、願わないことをしようが、そのことに満足し、喜ぶことができなければなりません。この世の中でもっとも幸福な人は、神様から分け与えられている祝福の程を悟り、分際をわきまえ、現在自分がやっていることに最善を尽くし、その働きに満足して、喜びながら生きる人なのです。





お祈り

愛であられる、我が父なる神様!

聖霊様を通して神様の備えられた祝福を悟ることができるようにしてくださり、与えられた人生を最上のものに仕上げながら、毎日、嬉しく人生を楽しむ幸福な者として不足しない生活を営むことができるように助けてください。

イエス様の御名によりお祈り申し上げます。アーメン!