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10月18日



■誇らしげな高ぶりを罰する

「イザヤ書 10章12節~14節」
10:12 主はシオンの山、エルサレムで、ご自分のすべてのわざを成し遂げられるとき、アッシリヤの王の高慢の実、その誇らしげな高ぶりを罰する。
10:13 それは、彼がこう言ったからである。「私は自分の手の力でやった。私の知恵でやった。私は賢いからだ。私が、国々の民の境を除き、彼らのたくわえを奪い、全能者のように、住民をおとしめた。
10:14 私の手は国々の民の財宝を巣のようにつかみ、また私は、捨てられた卵を集めるように、すべての国々を集めたが、翼を動かす者も、くちばしを大きく開く者も、さえずる者もいなかった。」




いつも誇らしげに高ぶり、自分の自慢だけを口にする狐がありました。「この世の中で、俺の知恵に優るものは誰もいないよ。だからさ、どんなことが起こっても俺は心配がないんだ…。」狐はいつも、このように威張り散らして回りました。

そうした或る日、狐は草むらを歩き回っている途中に、一匹の猫に会いました。「狐のおじさん、お変わりはありませんか?」と、猫は狐に謙遜な姿勢で挨拶をしました。「おー、猫くん。お前は若い奴がいつも髭をはやして、僅かネズミばかり追い駆けまわっているのか。その他には、何かましな技は持っていないのかい?」と、狐は、猫を見下げながら嘲笑いました。

「いや、私にも賢い点はありますよ。」と、猫が言いました。すると、狐が尋ねました。「お前なんかにも、賢いと言えるのがあるんか?何だ、言ってみい!」猫は、愛想よく笑いながら答えました。「それは、問題があったら逸早く木に登ることです。もしも敵から攻撃を受けたら、私は素早く木の上に逃げることができるんですよ。」「何だ、つまらない。そんなことも賢いとか技があるとか、言えるんかい…?俺はな、100種も越える色んな技を持っているんだよ。その上に、奇抜な知恵も持ってるしな。それで、どんなに恐ろしい猛獣が襲って来ても、俺はびくともしないよ…。」

ちょうどその時でありました。四方から猟犬の群れが近づいて来ました。猫は、逸早く木の上によじ登りました。そして、下でどうしたらよいか知らずに、恐れおののいている狐に向かって叫びました。「狐のおじさん、何してるんですか?100種も越える技を見せてご覧なさいよー。知恵袋も開きなさいよーっ…。」

しかし狐は、何をどうする暇もなく、間もなく襲いかかって来た猟犬の群れに食いつかれて、死んでしまいました。

聖書に、「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ。」(箴言16:18)と記録されています。





お祈り

愛であられる、私たちの父なる神様!

私たちが、小さな技と知恵があるとして、おごり高ぶったことはないでしょうか?すべての賜物は、神様が私たちに与えてくださった贈り物です。どうか、小さなことを成し遂げた暁にも、すべてを主に感謝し、主に栄光をお帰しする私たちとなるように導いてください。

イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!