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11月18日



■闇の後の光

「エレミヤ書 52章31節~34節」
52:31 ユダの王エホヤキンが捕え移されて三十七年目の第十二の月の二十五日に、バビロンの王エビル・メロダクは、彼が即位した年のうちに、ユダの王エホヤキンを釈放し、獄屋から出し、
52:32 彼に優しいことばをかけ、彼の位をバビロンで彼とともにいた王たちの位よりも高くした。
52:33 彼は囚人の服を着替え、その一生の間、いつも王の前で食事をした。
52:34 彼の生活費は、死ぬ日までその一生の間、日々の分をいつもバビロンの王から支給されていた。




今日の本文(奉読個所)の御言葉は、エホヤキン王の釈放と関連された事件です。預言者エレミヤが自分の預言を終結させながら、エホヤキンの釈放に関して言い及んだのは、既に捕虜となって捕われて行ったユダの民たちと残っている民たちに、B.C.586年、ユダの滅亡以後に起こるであろうと約束した希望に満ちた未来を予見するようにすることによって、望みを持つように勧めるためでありました。

エルサレム滅亡以後、冷酷な事件が相次いで起こりました。ユダの民たちがバビロンに捕虜として捕らえられて行き、指導者たちはハマテの地のリブラに捕らえられて行って、バビロンの王の前で処刑されました。

このような終末を迎えた人たちの中には、大祭司ヒルキヤの孫である祭司のかしらセラヤも居りました。大祭司ヒルキヤは聖殿の修理中に律法の本を発見し、またヨシヤ王の時代に、強力な改革を推進した大祭司です(列王記第二22:8参照)。しかし、彼の子孫たちは父母の信仰生活をそのまま受け継がなかったので、結局には艱難の中で神様の救いをいただくことができませんでした。ですから私たちは、私たちの子どもたちが主に仕えるように立派に養育しなければならにのです。

エホヤキン王は、僅か3ヶ月しか王の地位を維持することができずに、37年間と言う長い年月の間監獄で暮らしました。しかし、彼の人生は完全に絶望的ではありませんでした。エホヤキン王は結局、監獄から釈放されて、イエス様の族譜に載せられました(マタイの福音書1:11参照)。このような事実を通して私たちは、神様は罪を審かれるが、神様の究極的な目的は挫折されることがないと言う事実を知ることができます。

神様の民たちが、この世で希望を持って生きて行くことができるのは、神様の憐れみと信実のお陰なのです。従って私たちは、いくら難しい状況の中に置かれても、ひとえに神様だけを見上げて、神様の憐れみと慈しみがあることを信じ、希望を持たなければならないのです。





お祈り

聖き、我らの父なる神様!

夜が更けて暗闇で囲まれた状況であるとしても、私たちに対する神様の憐れみと信実があり、主がいつも私たちを導いてくださることを信じながら、希望を失うことがないように助けてください。

イエス様の御名によってお祈り申し上げます。アーメン!