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12月3日



■聖殿に啓示された信仰の段階

「 エゼキエル書  36 章: 33 節~ 34 節 」
40:2 すなわち、神々しい幻のうちに、私はイスラエルの地へ連れて行かれ、非常に高い山の上に降ろされた。その南のほうに町が建てられているようであった。
40:3 主が私をそこに連れて行かれると、そこに、ひとりの人がいた。その姿は青銅でできているようであり、その手に麻のひもと測りざおとを持って門のところに立っていた。
40:4 その人は私に話しかけた。「人の子よ。あなたの目で見、耳で聞き、わたしがあなたに見せるすべての事を心に留めよ。わたしがあなたを連れて来たのは、あなたにこれを見せるためだ。あなたが見ることをみな、イスラエルの家に告げよ。」




今日の本文を通してエゼキエルは、幻のうちに天使に連れて行かれ、聖殿の構造を見て回りながら測量しましたが、私たちは聖殿の構造を通して、天国に至るまでに経由しなければならない信仰の段階を教わることができます。

第 1 番目に、聖殿の中庭に入ってくる信仰の段階があります。聖殿の中に入っていく門は一つしかありません。この門の内側は神様の恵みがあるところであり、外側は神様の御怒りがあるところです。イエス・キリストを信じる人だけが、この門の中に入ることができます。中庭に入ったら、青銅の祭壇と洗盤があります。青銅の祭壇はイエス・キリストの十字架の血潮を象徴し、洗盤は私たちの悔い改めを意味します。

ですから、聖殿の庭の信仰とはイエス・キリストを信じることによって救いをいただき、悔い改めることによって主の血潮で罪の赦しを得る信仰なのです。

第 2 番目に、聖所に入ってくる信仰の段階があります。聖所は、三重の覆いで被せられているので外部の光が全く入ってくることができません。すなわち聖所の信仰は、この世と完全に区別された信仰を意味するのです。聖所の中には、七つの燭台と供えのパン机と香の壇があります。七つの燭台はいつも油が準備されていて聖所を照らす光を発していますが、これは聖霊の光を象徴します。パン机には 12 個のパンが供えられていますが、これはイエス・キリスト即ち、御言葉を象徴します。香の壇にはいつも香が焚かれていますが、この香は聖徒の祈りと賛美を象徴します。

ですから、聖所の信仰は、世とは分離されて御言葉と聖霊で充満であり、人生の中でいつも祈りと賛美の供え物を捧げる信仰を言うのです。

第 3 番目に、至聖所に入ってくる信仰の段階があります。至聖所には、契約の箱と「贖いのふた」(施恩座)があります。契約の箱の中には、十戒の二つの石の板とマナの壷とアロンの芽を出した杖があります。贖いのふたとも呼ばれる施恩座は、私たちのすべての罪を赦され、恵みを施される神様の御座です。

ですから、至聖所の信仰とは、神様の約束の御言葉に拠り頼んで信仰により神様の恵みによって暮らす信仰を言うのです。この世と自分はなく、贖ってくださった主だけが見える信仰、ひとえに主だけを信じながら生きる信仰、自分の知恵と能力で生きるのではなく神様の恵みと御力によって生きる信仰を言うのです。

神様は、私たちが聖殿の中庭の信仰の段階に留まらず、聖所を経て、至聖所に入ってくることを願っておられます。ですから、私たちはどのようにしてでも至聖所に入ってきた信仰の人となるようにいつも努力しなければならないのです。





お祈り

全知全能なる、我らの父なる神様! イエス・キリストの血潮の恵みにより、今日も主の恵みの御座の前に出て参りました。ひとえに信仰によって暮らし、信仰の成熟した段階に至るように助けてください。

イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!