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12月4日



■神様に捧げた奉納物

「 エゼキエル書  45 章: 13 節~ 15 節 」
45:13 あなたがたがささげる奉納物は次のとおりである。小麦一ホメルから六分の一エパ、大麦一ホメルから六分の一エパをささげ、
45:14 油の単位により、油のバテで、一コルから十分の一バテをささげよ。一コルは一ホメルと同じく十バテである。
45:15 また、イスラエルの潤った地の羊の群れから二百頭ごとに一頭の羊を、ささげ物、全焼のいけにえ、和解のいけにえのためにささげ、彼らのための贖いとせよ。―神である主の御告げ。―




久しい前のことですが、我が国の全州にある基督病院であった出来事です。ある日、田舎の教会で信仰生活をしている執事さんが病院に訪れて来ました。ところが、この執事さんが病院に訪れて来るまでには、深い理由がありました。

この執事さんには、心に一つの熱い願いがありました。それは、アスファルトをしみ込ませたルーフィングを屋根とした仮建物の教会堂で礼拝を捧げることでありました。一週間に献金が僅かしか集められない田舎の教会の立場ではありましたが、この執事さんは労働をしてお金を貯め、時間があるごとに川辺から砂を取ってきては煉瓦を作って、教会を建てる準備をしました。貧農の信者たちも各々のできる限りの協力をしました。遂に、スレートの屋根に煉瓦とセメント・ブロックで壁を作り、みすぼらしいけれどもきれいな教会堂が建築されかけていました。

ところが或る日、暴風を伴った雨がようやく出来かけの教会堂の建物の一部を壊し、その上に水までが流れ込んで来たので、傾きかけた教会を取り壊すしかなくなりました。

思案に暮れたこの執事さんは、奥さんに、自分の目を売って教会を建て直すことに同意してくれ、と哀願しました。「聞いてご覧。どうせ死んでから腐る肉体なのよ。僕の目を売って、教会を建て直そうよ...。」

結局、奥さんの同意を得た執事さんは、翌朝早く起きて、この病院まで駆けつけて来たのでありました。

このような事情を聞いた担当医者先生が、すぐに病院長に報告しました。そうするや、病院長はその執事さんと面談しました。そして大いに感動しました。それですぐに、全職員と入院患者たちを呼び集めて病院長が説明して、その場で、その執事さんの教会のための募金をしました。募金した金額は、教会を再建築して余りある程でありました。

「コリント人への手紙第二 9 章 10 節」を見ますと、『 蒔く人に種と食べるパンを備えてくださる方 は、あなたがたにも蒔く種を備え、それをふやし、あなたがたの義の実を増し加えてくださいます。 』 と記録されているのです。





お祈り

蒔く人に種と食べるパンを備えてくださる、父なる神様!

貧しい私たちを選ばれて富む者としてくださり、日用の糧を毎日豊かに与えてくださる神様に、今日も私たち家族が心も、物質も、惜しみなく捧げることができるように導いてください。

イエス・キリストの御名によってお祈り申し上げます。アーメン!