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  (No.6)

自らを制し治める人
当たり前の事を行う
失敗を肥やしにする
信じ切ること
言葉は命をもつ
自らの場所を知る
知恵は活かすもの
本物を見る
感謝は成功を生む

継続は勝利のもと
生きて働くことば
兆しを捉える
本当の価値とは
勝利者の共通点
心のゆとり
変化をつかむ
危機管理
賜物を活かし用いる



自分の居る場所をしっかり知る

 



自分自身を持たない人が多く見受けられます。色々な決断や選択を、他人の意見に頼る人、周りを見回し同じ行動を取る人、果てには占いに我が身を任せてしまう人さえいます。

人は自らの意見や決定に不安を感じるとき、他人の賛同を求めて安心します。賛同を得られない時、不安は益々心を覆い、常軌をを逸した行動を取ってしまいます。

人生に失敗はつきものであり、間違いは誰にもある事ですが、人は自らの間違いを出来るならば認めたくはありません。その結果、間違いの上に更に間違いを積み重ねてしまうことになります。

確かな確信を持たない人は、自らの人生を他人に委ね、例えそれが滅びに至る道でも、大勢と共に「広い道」と言う安堵の中を歩みます。そして自分の居る場所をわきまえず、自らを知ろうとしないため、「細い道」と言う、勝利に至る正しい選択から眼を覆われてしまいます。

借金に借金を重ねながらも事業清算の決心がつかず、更に多くの被害者を増やす経営者たち、ローン地獄の中に在りながら、自らの名誉やメンツのため泥沼にはまり、自己破産すら選べない人たちも同じです。

失敗と悟ったとき、少しでも早く間違いを認める事が、更なる間違いを防ぐ最大の武器となります。失敗と言う荒れ地に蒔く種は芽さえ生えませんが、失敗を失敗と悟り、よく耕された地に蒔く新しい種は、失敗を補って余りある大きな実を結びます。

判らない事を判った様に振る舞ったり、無理に判ろうと苦労しても、落胆の沼でもがく様なもので、更に深みに沈みます。全ての成功は確信と言う土台の上に築かれます。判らないことは判らないと悟り、失敗は一刻も早く失敗と認めるとき、判らない処から判り易い場所を発見するものです。

深い山道に在っても、自分の居る場所を知る人は、決して遭難する事はありません。自らを知り、今ある場所をはっきりと把握したとき、進むべき方向と方法を悟る事が出来ます。そこに確かな確信が生まれます。そして、周りや他人の意見に後押しされる事なく、自ら自信を持って世の戦いに飛び込む勇気と力が備えられます。


イギリス植民地時代の東南アジアでのはなし。

数百もの会社を経営する、ある富豪が現地で、関連事業に関わる若者を集めてパーティーを開きました。そして宴もたけなわ、「今日は皆さんに素晴らしいプレゼントがあります」

全員が富豪の言葉に注目しました。

「この会場の横にプールがあります、25メートルありますが、そこを泳ぎ切った人に10年分の年俸と同額の現金をプレゼントします。」

しかも「一番になった人ではありません、泳ぎ切った人全てに差し上げます」 その言葉に全員は目を輝かせました。

そして準備をしてプール見た全員は、ギョッとしました。
そのプールの中には5、6頭の獰猛(どうもう)なワニが放たれていたからです。

飛び込む人は誰一人いません。

「このプールを泳ぎ切る勇気のある人はいませんか?」
大きなざわめきがしばらく続きましたが、誰もが尻込みして飛び込もうとしません。

その時です、一人の若者が大勢の中から、そのプールに飛び込みました。必死です、死にものぐるいで泳ぐ若者にワニの方が驚いたのか、その若者は見事その
プールを泳ぎ切りました。

周りから大きな歓声がわきあがり、プールサイドに這い上がった若者を褒め称えました。全員の拍手の中をプールから上がった若者に富豪は「あなたの勇気を称えます、賞金はあなたのものです、おめでとう!」

そして富豪は尋ねました。
「あなたの見事な この勇気と決断は一体どこから来るのですか?」

しかし若者はブルブル震えながら、顔を真っ青にして言いました。
「勇気も何もあるもんか!」

「誰かに後ろから押されたんだ!」
紫色の唇を振るわせて吐き捨てるように言いました。

人は環境や他人によって、考えもしない予期せぬ処へ押し出される事もあり、また正しいと判っていても、他人に背中を押されないとそこへ飛び込めない人もいます。

相場に於いても、証券会社のセールスに銘柄選択や売買の意見を求める人、相場好きが集まって売買の自慢話を好む人、損を重ねる者同士で傷の舐めあいをして安らぎを覚える人。これらの人達の多くは、仲間や証券会社からの後押しがなければ、自信ある行動を起こす事ができません。

相場に関わる者は、しっかりした「確かな確信」に押し出されて、勝利を得る者となりたいものです。




 



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